知ってた?!靴を履き下ろす前のメンテナンスが大切らしい

お店で購入した新しい靴は見た目は新しいので非常に綺麗に見えます。しかし、見た目が綺麗でも履き下ろす前の靴だからこそメンテナンスが非常に重要になってきます。しかし、なぜ新品の靴にメンテナンスが必要なのでしょうか。少し詳しくみていきましょう。
靴が仕上がってから購入までの期間はどれほどあるのか?
靴は店頭に並び、購入されるまで、だいぶ時間が経っている可能性があります。 理由は複数あります。
●靴がファクトリーで作られてから倉庫で保管されてる期間。
●倉庫からお店に納品されるまでの期間。
●お店に並んでから購入されるまでの期間。
●インポート製品は海外から日本にたどり着くまで、だいぶ 時間がかかっています。
製造されてから時間が経っている靴は何故メンテナンスが必要なのか?
●革が乾燥している可能性が非常に強い。
●仕上げで使用したクリームやWAXが古くなっている。
●海外からの移送の場合、空気圧や湿度の環境の違いで革に負担がかかってる場合がある。
履きおろし前のメンテナンスをしないとどうなるか?
乾燥しきっている状態や、表面に古いクリームやWAXが残っていると、クラックといわれる革のひび割れの原因や、無理なシワの入り方をして靴の型崩れの原因にもなります。
なにより乾燥している靴は、保湿されている靴に比べ、固い履き心地になります。
履きおろし前のメンテナンス方法
上記でも説明しましたが履きおろし前の靴は強く乾燥している場合があります。それを踏まえてメンテナンスをしていきましょう。
.まだシワは入ってないですが、シューツリーをいます。靴磨きは常にシューツリーが入っている状態が望ましいです。シューツリーが入った状態だと靴に張りが出るので、全ての作業が行いやすくなります。
・試し履きで付着した汚れや、溝などに埃が溜まってる場合があります。馬毛の柔らかいブラシでブラッシングを行い埃を払っていきます。
・クリーナーで古いクリームを落としていきます。クリームやWAXの付着量が多い場合、繰り返し取り除いていきます。
・保湿効果の高いでデリケートクリームを使用して革を保湿していきます。乾燥が強いようであれば時間を置いて複数回繰り返します。
・ライニングといわれる靴の内側部分の革も乾燥している可能性が強いです。履きジワが入る部分を重点的にデリケートクリームを塗ります。
・革がしっかりと潤ったら色の合う靴クリームを塗っていきます。
・少し硬めの豚毛ブラシを使いブラッシングを行います。
少し力を入れて毛穴にクリームを押し込んで奥まで栄養を浸透させていきます。
●クロスやグローブを使い、余分なクリーム拭き取り艶を出していきます。
●レザーソールの場合、ソールも乾燥している場合が強いです。ソールオイルを塗ってソールも保湿してください。
●勿論この後、鏡面磨きもできますが、新しい靴は、靴を履き下ろした後、使用しながら上記のメンテナンスを行い、少し履いてから鏡面磨きをおこなったほうが鏡面磨きしやすいかと思います。
新しい靴を購入して早く履きたいという気持ちは勿論ですが、プレメンテンスと言われる、この履き始めのメンテナンスを疎かにすると、せっかく購入したお気に入りの靴の寿命を短めてしまったり、なにかトラブルの原因になる可能性があります。
特に新しい靴は、靴ずれやサイズがきつくて足が痛くなってしまうなどのトラブルがつきものです。
プレメンテナンスを行うことによって革が保湿されると上記のような足に負担がかかるトラブルも軽減できる場合があります。
プレメンテナンスは、靴の寿命を延ばし、足への負担も軽減できるメンテナンスの手段です。
これを機に新しい靴を購入した際は是非プレメンテナンスを行ってみてください